科 学 部
1.科学部の活動
ドーム内から見た投映機 |
科学部では、平成12年度から「プラネタリウムの製作」をテーマに取り組み、毎年プラネタリウムの改良を重ねてきました。
また、毎年11月の第2土曜日に行われる文化祭(一般公開)では、発表の場として「プラネタリウムの上映」を行い、来場された地元の方々や子どもたちに喜んでもらっています。
プラネタリウムで星空を投映する方式にはレンズ式とピンホール式があります。私たち科学部では、レンズ式に比べて構造が簡単で比較的容易に製作ができるピンホール式のプラネタリウムを製作してきました。
製作してきたプラネタリウムは、次に示すように投映機とドームから構成されています。
(1) 投映機 ・・・ 星空をスクリーンに投映する装置
(a) 投映球 ・・・ 星空を投映するための恒星原板となる部分
(b) 光源部 ・・・ 星空を投映するための光源および電源部分
(c) 駆動部 ・・・ 投映球をゆっくり回転させて星空を日周運動させる部分
(d) 補 機 ・・・ 夕焼けや朝焼けを表現する部分等
(2) ドーム ・・・ 投映機で投映した星空を映し出すスクリーンとなる部分
2.これまで製作したプラネタリウム
平成12年度から製作してきたプラネタリウムの製作過程を、写真など記録の残っている範囲で紹介します。プラネタリウムを作ってみようと考えている人はぜひ挑戦してみてください。
・ 投映方式をピンホール式とし、投映球に直径21cmのステンレスボウルを使用する。
・ 投映機の光源として、懐中電灯用の豆電球、電源に乾電池を使用する。
・ 投映球を回転させる駆動装置として、工作用モーターと模型用減速ギアボックスを使用する。
・ ドーム型スクリーンとして、段ボールとベニヤ板を組み合わせた直径2mの構造とする。
・ 投映球を、直径27cmのアルミニウムボウルに変更する。
・ 投映機光源の電源回路を、電圧可変型3端子レギュレータを使用したものに変更する。
・ 投映機駆動部の架台を、アルミ丸棒より旋削したものに変更する。
・ ドーム型スクリーンを、鉄骨を溶接して組み立てた直径3mの張りぼて式に変更する。
・ 投映機光源の電源回路を、交流調光式に変更する。
・ 投映機に朝焼け・夕焼け用電球を追加する。
・ 投映球の回転が不安定であるなど投映機駆動装置の問題点を改良する。
・ ドーム型スクリーンを、白布を縫い合わせて製作した直径3mのエアドーム式に変更する。
・ より鮮明な星像を映し出すためピンホールの大きさを見直し、投映球を作り直す。
・ ドームからの空気漏れなどエアドーム取り付け部の問題点を改良する。
2005.3.22