「機械科」の紹介

 私たちの身の回りには鉛筆、ボールペンから自動車、家具まで、機械を使って作られた様々なものがあります。機械は家庭生活で使用する小型の工具から、工場で人間に代わって働く大型機械、複雑な電子回路を用いたハイテク機械など、あらゆる場所・分野で活躍しています。
 機械科では設計、製図、機械工作などを通して機械の機構を学び、材料の知識や加工法などの技能を習得します。また、自動制御、CAD、原動機、コンピュータ制御などの分野にも対応し、総合的に機械を取り扱うことのできる技術者を目指します。

学習風景
「マシニングセンター実習」 「旋盤実習」

「実習」の紹介

2年生で学ぶこと

旋盤 鍛造・鋳造 塑性実習 制御
旋盤に関する知識と技能を習得し、旋盤技能検定試験合格に向けて練習を重ねます。 鋳造:木材から削り出した原型をもとに鋳物砂で鋳型を成形します。実習では溶かしたアルミニウムを流し込んで鋳物をつくります。
鍛造:過熱した金属をハンマーなどで叩いて形を変形させて作品をつくります。
薄鋼板にけがき、切断、折り曲げ、スポット溶接、塗装をしてチリトリを製作します。
空気圧による回路、リレーを用いた電気回路、プログラマブルコントローラなど各種の制御装置を使い、シーケンス制御の基礎を学びます。
テーパ削り
ねじ切り
検定用作品の完成
鍛込み作業(緊張の一瞬)
加熱炉で素材を加熱
金敷きを使って鍛造作業
ハンマーで曲げ作業
けがき作業
折り曲げ作業
折り曲げ機による作業
作品完成「ザ・ちりとり」
リレー装置を使った自動制御(線が複雑!)
PLCを使った自動制御(う〜ん、どうなっているんだ?)
材料 溶接 情報 フライス
引張試験、硬さ試験、衝撃試験、エリクセン試験など、さまざまな材料試験を行い金属材料の性質について学びます。 技能検定試験合格に向けてアーク溶接およびガス溶接の練習を重ね、溶接に関する知識と技能を習得します。 表計算を取り上げ、アプリケーションソフトの活用とパソコンの基本操作について学びます。
コンピュータによる図面の作成方法として、CADソフトの基本操作について学びます。
フライス盤を中心に、旋盤やボール盤などの工作機械を操作して真ちゅう(黄銅)を加工し、ロボット型の文鎮を製作します。
引っ張り試験機
ブリネル硬さ試験機
ショア硬さ試験の測定
アーク溶接(火花が・・・怖い〜!)
溶接部の曲げ試験(耐えてくれー!)
ガス溶接(ガスあるかな?)
アセチレンガスと酸素を・・・点火
CAD実習(図を描くのは、おーっ、思ったより簡単かも。)
大画面で説明を聞いて、「なるほど」。
フライス作業(うーん、ザ・職人ワザ)
NC工作機械はコンピュータで・・・。
旋盤作業もある
真ちゅう(黄銅)で製作したペーパウェイトロボット

3年生で学ぶこと

切削 流体 NC 熱機関
旋盤を使って歯車およびプラグゲージの素材を作り、次の2テーマの実習を行います。
円筒研削盤や平面研削盤を使ってプラグゲージを製作し、研削盤の操作方法を習得するとともにはめあいについて学びます。
ホブ盤を使って歯車を製作し、歯切盤の操作方法を習得するとともに歯車の測定方法について学びます。
ピトー管による風速分布の計測や遠心式送風機の性能試験を行います。また、ベンチェリ、オリフィス、三角せきによる流量測定や渦巻ポンプ、ペルトン水車の性能試験を行います。
これらの実験実習を通して、流体に関する基礎的理論および試験方法を総合的に学びます。
NC制御では、前半マシニングセンタを使いNC言語の基本と操作の仕方を学びます。
後半は、CAM3を使いネームプレートの製作を行っています。
4サイクルガソリンエンジンの性能試験を行い、エンジンの回転速度と出力および燃料消費の関係について学びます。
また、4サイクルガソリンエンジンの分解と組立および始動と調整を行い、エンジンの構造および調整方法について学びます。
旋盤によるローレット加工
円筒切削盤による切削加工
研磨作業
製作した歯車とプラグケージ
風力実験装置
強力な風が吹く
水力実験装置
NC工作機械
CAD・CAMを使ってNCプログラム作成
NCプログラムで自動切削加工
トヨタ「3A」エンジンを使って実習
バルブクリアランスの調整
分解(壊すのではありません)
組立(元に戻します。かかるかな。)