プラネタリウムの投映方式
プラネタリウムは、星空を投映する投映機のしくみからレンズ式とピンホール式に分けることができます。1.レンズ式のプラネタリウム
レンズ式投映機は、薄い平面の恒星原板の後ろに光源を置き、恒星原板を通した光をレンズによってドーム型スクリーンに拡大投映するしくみになっており、その構造はスライド映写機や引伸機と何ら変わることはありません。そのためレンズ式投映機では、ピンホール式とは比較にならないほど鮮明な星空を投影することができます。
全天の星空を投映するために、投映レンズと恒星原板およびコンデンサーレンズのセットから構成される投映ユニットを複数使う必要があり、それぞれのユニットにより分割投映しています。レンズ式投映機の表面にたくさんのレンズが付いているのはそのためです。
2.ピンホール式のプラネタリウム
ピンホール式投映機は、金属など薄くて光を通さない材質で投映球を作り、この投映球の表面に星に相当する小さな穴(ピンホール)をあけて恒星原板とします。
この投映球の中心に光源を入れ、ピンホールを通った光がドーム型スクリーンに投映されるしくみになっています。このとき、できるだけ鮮明で明るい星を投映するためには、光源はできるだけフィラメントが小さく明るいものであること、また、投映球が大きなものであることが必要です。