日周運動


 夜空を仰いだとき、たくさんの星はまるで丸天井に貼り付けられているように見えます。この丸天井を天球といい、星は天球に沿って東の空から昇り、西の空に沈んでいきます。

北天の星空 東天の星空
プラネタリウムと日周運動

 これは、地球が西から東の方向に1日1回転の速さで自転しているためです。このため星などの天体は、地球の自転軸の延長上にある天の北極を中心に、自転と反対方向に動いているように見えます。この運動を日周運動と呼びます。
 この日周運動による星空の動きをプラネタリウムで再現するためには、投映球の回転軸を地球の地軸に平行にして天の北極に向け、投映球を地球の自転と反対の方向に回転させればよいことが分かります。また、この時の投映球の傾き角度は観測地の緯度に等しいため、この傾き角度を変えることにより地球上のどの地点から見た星空をも表現することができるようになります。


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